ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、2024年のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与すると発表した。
NHKニュースは【速報中】ノーベル平和賞に日本被団協 核兵器廃絶訴え
と題して動画と共に文章でこのニュースを伝えている。
日本のノーベル平和賞受賞は、1974年の佐藤栄作元総理大臣以来、50年ぶりです。
核兵器の開発や保有などを法的に禁止する核兵器禁止条約の交渉会議では、日本被団協が中心となっておよそ300万人分の署名を集め採択を後押ししました。
その後はすべての国が条約に参加することを求める「ヒバクシャ国際署名」を続けておよそ1370万人分あまりの署名を国連に提出。
また、核兵器禁止条約は2021年1月に発効し、おととし6月にオーストリアで開かれた初めての締約国会議では、日本被団協から派遣された被爆者が核兵器廃絶への思いを訴えました。
中略
そして、その後の文章で被爆者や政治家の感想を紹介している。
毎日新聞は日本被団協にノーベル平和賞 「核兵器なき世界の実現へ努力」
と短めの文章で伝えている。
朝日新聞は【随時更新】「生きているうちに核兵器なくして」被団協の箕牧さん
と伝えているが有料部分の記事内容は不明
どのニュースにも日本という国が核兵器禁止条約に署名も批准もしていないことに触れていない。
核兵器禁止条約は核兵器を「非人道兵器」として、その開発、保有、使用あるいは使用の威嚇を含むあらゆる活動を例外なく禁止した国際条約。
しかし、世界で唯一
戦争による被爆国の日本が核兵器禁止条約に署名も批准もしていないことをどれだけの日本人が知っているのだろうか。
被爆者の人は「本来なら、唯一の戦争被爆国として核兵器禁止条約に参加すべきだが、それもしない。さらには、アメリカの『核の傘』に頼り、『核共有』の議論まで起きている。日本政府は、言っていることとやっていることが違う」と語っている。
広島や長崎の被爆者たちもオブザーバーとして参加するが、日本は核兵器禁止条約自体には不参加だ。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞するというめでたい速報ニュースだから日本という国が核兵器禁止条約に署名も批准もしていないことを伝えていないのか。
この後、伝えるのか。
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