先日、浜松でのルワンダ報告会の前日、浜松市内にあるお風呂屋さんへ行った。
露天風呂に浸かっていると、露天風呂のテレビで「世界不思議発見」をやっていた。
なんと、今回が最終回だとか。
振り返る過去の映像、エジプトのピラミッドの前でクイズに答えるゲストの人たち。
出演者が「テレビがお金あって何でもできた時代だった」と語る。
日立をメインスポンサーとする「世界不思議発見」が38年も続く長者番組だとは知らなかった。
「テレビがお茶の間の中心だった38年前」
一家に一台テレビがあるかないかの時代。
テレビはお茶の間に家族が集まるきっかけを作ってくれていた。
勿論、チャンネル争いも大変。
プロ野球を観たいお父さん、ドラマを観たいお母さん、8時だよ全員集合を観たい子どもたち。
一家に一台しかテレビがないが故に家族が集まり、譲り合いもあったかと思う。
僕個人としては8時だよ全員集合を観た後、Gメン75を観て、そこで寝なければならなかった。お父さんが観ているウィークエンダーが気になって仕方なかった幼少期。
露天風呂に戻って、「世界不思議発見」をしみじみ観ていると大学生の集団が露天風呂に入ってきた。
「テレビがお茶の間の中心だった38年前」というコメントを聞いた大学生が、
「テレビなんかマジいらね~つまんないし〜」と言った。
さもありなん、アマプラやHuluなどネット系のチャンネルでは面白い番組がたくさんあって、僕らが大学生だった頃と違ってテレビは一人暮らしの必需品ではなくなってきた。
大学生の集団はテレビには興味なく、あれこれおしゃべりしていたが、、
「世界不思議発見」の海外ロケ映像を観て、、
3分後には、あれやべ~な~とテレビに釘付けになっていた。
僕は横で「テレビなんかマジいらね~つまんないし〜」じゃなかったんだっけ?と
1人にまにま。
そこなんです!
テレビも新聞もいらない、ネットニュースとネット配信だけで十分と思う人が大半になってきた現在。
自分が観たい番組、知りたいニュースを知れて良いのだが、ネット系には「指向性」が強い。
ネットニュースで言えば、関心ある芸能ニュースや陰謀論のニュースを検索すると、次から同じ傾向のニュースが表示されるようになる。
近年「陰謀論」を信じる人が増えてきたのはコロナ禍で日本のテレビがワクチン問題など偏った情報を出し続けテレビの報道としての信頼度が低くなったこと、そして、ネットニュースの「指向性」が原因になっている。
テレビの唯一の救いはテレビをつけているだけで、自分が関心ないことも耳と目に入ってくることだと思う。(それさえも少なくなってきているが)
「テレビなんかマジいらね~」と言っていた大学生が「あれやべ~な~」とテレビに釘付けになる。
コアなニュースを見たい視聴者はたくさんいる。
ネット系に負けないように安易にエンタメ傾向になるテレビはますます視聴者を逃している。
そんな事は番組を作っているテレビ局の人たちも分かっている。
先日、ルワンダの映像を売り込みに行ったテレビ局の人は
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